以前クルマ屋さんでの作業ついでに導入してたPetronix社製のIGNITORですが、新品導入したのもあり盲目的にその機能を信じ込んでおりましたがウチのベンツ君にはあわないようです。。。。


米国Petronix社製のIGNITORです。
コレでポイントレス&フルトラ化と思っての導入でした。

IGNITORと同時に相性の良いといわれるハイパワー・コイルも導入しました。

装着は至って簡単ですが、万全を期す為に今回はフルコースでチョット手間を掛けて装着します。

デスビキャップを外します。左右のクリップを外せば外れます。
慣れれば手で『パチン』と外せるのですが、慣れない間はマイナスドライバーでクリップを起して外してました。

デスビ根元の回り止めボルトを緩めデスビを抜き取ります。
ベンツ君の場合は偏芯I型の挿し間違えようの無いタイプなので上死点も何も合わさず抜いてもOKです。

因みに以前使ってたボルトが舐め気味になったのでステンレス製ボルトに交換し、緩める際もボールポイントのHEXを利用してキッチリ作業できるようにしました。

『まな板の上の鯉』ならぬ『トレーの上のデスビ』です。

ローターとその下の隔壁(嵌ってるだけ)を外すとポイントがコンニチワします。

ポイントを取り外します。

バキューム進角のリンケージを外します。

ベースのスライドプレートを外します。
ベースプレートはデスビケース側面のビスで2箇所で留まってるだけです。
中身は遠心進角用にウェイトとスプリングが組み込まれて回転が上がると進角するようなカラクリになっています。

ベースのスライドプレート部です。
キレイに掃除して抵抗無くスムーズに動くよう給脂しておきます。

遠心進角のカラクリ部もキレイに掃除して給脂します。
給脂するのはエンジンオイルで十分です。
その後ベースプレートを組み付けます。

因みにデスビのセンターシャフト中心部にはフェルトが仕込まれてて、ココからエンジンオイルを注入して給紙する方法と

横に付いてるブリーダープラグから給脂する方法があります。

ローターとの隔壁は干渉の無いよう一部削り落としておきます。

ポイントの代わりにIGNITORを取り付けます。

バキューム進角のリンケージマウントがローターと一部干渉するようなので削り落とします。

組み込み完了♪

高さ方向・ローターとの隙間もバッチリOKです。

配線済ませて

出来上がりです。

最後に点火時期を合わせます。

アイドリングが暖気後で800rpmぐらい

ドェルアングルは37度ぐらいとなってます。
でもIGNITORの場合構造上ドェルアングルは限りなく0度に近い固定地になるはずなんですけどね。。。
暫く点火時期を調整しながら乗ってたのですが、イマイチ調子が宜しくない。。。折角ヘッドまでOHしたのに『どうなってんだ???』ってな日々でした。
点火時期を早め過ぎるとエンジンの掛かりが悪くなるし、ある程度温まるまで失火気味のような症状だし・・・結局元のポイント点火に戻しました。
戻した途端いままでの不調が嘘のように快調になったとさ。。。

ネットでアチコチ情報を探っても何一つ悪い事は書かれてなかったこの製品ですが、唯一とあるオールドメルセデスの専門店さんのBlogに『稀に相性が悪い場合もあります』との事。機械モノに相性もクソも無いやろ・・・まぁ個体差はともかくとして、その他が完調であれば全てに対応可能なはず・・・と当初は思ってました。
ココで『IGNITOR事態に個体差が有る』という思わぬ伏兵が・・・今回はハズレ引いたみたいです。販売元と何度もやり取りして最終的に交換してくださったものの、取り替えて作動確認しただけでお蔵入りとなりました。。。だってポイントの方が断然調子が良いんだもん。

あとベンツにはドェルアングル制御の無いところがネックなのかも?IGNITORⅡにはドェルアングル制御が組み込まれてるのですが、残念ながら該当する製品がありませんでした。
モノ自体米国ではかなりの実績のある商品で国産旧車にはメジャーな製品なのですが、どうもベンツ君には合わなかったみたいです。残念。。。



四輪
W114(1975)
その後の維持
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