ようやくヘッドが乗りましたが、まだこのままぢゃ動かせません。火入れは一体いつになるやら?


インマニとエキマニは本来分離するはずなのですが、取り外す際に接続部の固着もあったりで一体のまま取り外していました。

分解するとこうなります。アルミ製の部分がインマニ側で錆びた鉄の部分がエキマニ側です。
構造が解ると分解もしやすいのですが、外す時は何も解らなかったので取り外し手順もメチャクチャでした。。。

エキマニの部分にフラップが付いててキャブを下側から暖める機構が取り付いてました。

とりあえず洗浄の為浸け置きします。

二日後浸かってなかった部分を浸ける為引っくり返す

錆は当然落ちないですが、とりあえずキレイになりました。

恐らくはこのフラップが

立つ事によってキャブを排気で暖めて気化を促すのでしょうが

横についてるゼンマイ状の熱を感知して変形する部分が無残にも腐り落ちてるので取り外す方向で検討します。
この辺がいくら寒いと言ってもソコまで寒くないですし、キャブ自体が熱害で歪んだりするのを防ぐ目的もあります。本来であれば断熱材でも挟み込みたいところです。。。

クルマ屋さんで例のフラップを破壊。シャフトを切断(焼きが入ってて恐ろしく堅かったそうです)して穴を溶接で埋めて貰いました。

真ちゅうブラシで

適当に錆を落とします。

インマニとの接合にスペーサーが入ってたのだが、今回遮断するので蓋の鉄板の厚みを考えるべくインマニと仮組してみます。

10mm程度の鉄板を切り出し後はワッシャーで調整する事にしました。

インマニは着々と

アルミ地のキレイさ

取り戻しつつあります。

コレぐらいでえぇかな?

さすがにここらは耐熱用塗料のシルバーで塗装します。

裏側もバッチリ塗装

インマニ&エキマニを組み立てます。

挟み込む鉄板も塗装して面取りします。

ネジ部にはスレッドコンパウンドを塗り

接合具合を穴位置で確認しながらワッシャーで調整し

接合部には耐熱液体パッキン塗って排気漏れの無いようしっかり留めます。

バッチリ合わせます。

とりあえず形になりました。

キャブを装着。

IN&EXのガスケットを装着し

ハイ出来上がり。

ヤボったいエアクリーナーケースも塗装します。

おぉキレイになった♪

まぁ手抜きですけど。。。

コレなんだ?と思ったら内部にフラップがあってエキマニで暖められた空気を吸ったり、鼻先からエンジンルーム先端の空気を吸ったり制御するモノみたいです。要らんような。。。

オルタネーターのマウントも塗装

オルタネーター取り付け

塗装したプーリーを取り付けベルトを掛けます。

もうカムチェーンテンショナー部からオイルは落ちてきません。



ってまだオイル入れて無かったや。。。

塗装しておいたクーラーコンプレッサーのマウントも取り付けます。

クランクタイミングを見る角度の部分にマジックでマーキング

アクセルからのリンケージとヒーターのリターン周りを接続

エキマニからマフラーへ繋がるパイプを組み付けていきます。

インマニへ繋がる負圧取り込みのホースも接続

あ、ウォポン付け忘れてた。。。またプーリー&ベルト外さなければ・・・。

ウォポン取り付けて

水路関係一気に片付けてファンまで取り付けました。
今回ファンクラッチは新品を奢っています。

コンプレッサー積んで

とりあえず大方カタチになりました。

やっぱりファンとコンプレッサークラッチの突起部が干渉するのよね。。。

根本的解決が必要と思い古いコンプレッサーから

クラッチ部を取り外し

新しいコンプレッサーからも外して

比較してみるも

確かに古いコンプレッサーの方が薄いものの移植は出来ず。

ファンクラッチとの隙間にワッシャー入れて逃したりしたけど

徒労に終わる。。。(涙)

繋いで一見キレイになったけど

余り干渉が多いとウンザリなので速攻外すと思います。。。

大方出来上がったエンジンルームを再度確認します。

エキマニに隣接するホースは

引っ張って引き離しておきます。

キャブ同士を繋ぐフェールデリバリーホースも交換

後はラジエターを取り付けるだけです。

ラジエターの修理が上がって来ました。まぁお金無いので引き取りを伸ばしてただけなんですけどね。。。

ラジエターキャップも新品に変わってました。

今回はコア張替えで3層化もお願いしました。結構なお値段でしたが、手近に出来るところがあっただけ助かりました。

仮装着してみましたが、座りがイマイチで左右のインナーパネルとの隙間がまちまちです。

仕方ないのでボディー側をハンマーでゴンゴン叩いて修正。
本来ラジエターと挟み込むゴムのインシュレーターはボディー側にネジ止めしました。

コレで上下左右キッチリ収まる様になりました。

ついでに・・・POR-15を使って。

こんなとこや

こんなとこを

キレイに

塗り固めて

おきました。

手の届き難い奥の方やラジエターを取り付けると見えなくなるところなども

筆を使ってヌリヌリしました。

そしてラジエター装着

ファンとのクリアランスもとりあえずコレだけあれば大丈夫でしょう。でもコンプレッサーの突起から逃がそうと思ったらあと1cmほど前に出て来る事になるな。。。

しかしラジエターサイドを留める輪ゴムの親玉みたいなのはどう考えても留めれんかった・・・まぁ無くても外れる事は無いけど。。。

ラジエターのアッパーホースひねりが違うぢゃん。。。


まぁまだまだ使えそうだから良いけど。。。

あ、、、

エキマニのフロントパイプとマフラーを繋ぎます。
マフラーの曲がりの部分を何度かヒットさせてるせいか?位置が合わなくて閉口しました。

ATパン後部のマフラーステーも留めます。既に振動でボルトが無かったり位置が合わなかったりで結構厄介でした。

細かな配線類を確認し地面にクルマを下ろします。

オイルと水を入れて。

エンジン始動!久々にガレージから追い出します。
ヨカッタ・・・エンジン掛かって。。。

作業で汚してしまった床を掃除してとりあえず完了です。

長らく掛かったヘッドOHですが、ようやくエンジンも掛かり無事終了しました。
実は再始動時デスビが奥まで刺さって無かって『なんでエンジン掛からんの???』となったてたのは秘密です。(笑)
今回初めてクルマのヘッドをDIYでOHしたのですが、思ってたより簡単で、何よりこの年代のベンツは手順さえ守れば分解整備にそんなに苦労しないって事が解りました
まだまだ本調子ではありませんが、これから調整して普通に走れるように持って行きたいと思います。



四輪
W114(1975)
その後の維持
ヘッドOH
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